2025年夏アニメの中でもひときわ異彩を放つ『光が死んだ夏』。
静かな田舎の風景と、じわじわと不穏さを増す物語のギャップに引き込まれた方も多いのではないでしょうか。
そんな『光が死んだ夏』の舞台は、三重県と奈良県の県境にある御杖村周辺です。
本記事では、そのモデル地(聖地)をストリートビュー付きでご紹介します。
のどかな景色の中に潜む“何かがおかしい”空気を、実際の風景と重ねながらぜひ感じてみてください。
※本記事では一部ストーリーの内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。
『光が死んだ夏』の聖地まとめ
『光が死んだ夏』の物語は、三重県の山間部にある田舎の村を舞台に展開します。
原作のモクモクれん先生は、「登場人物に特徴的な方言を使わせたかった」と考え、関西弁とは異なる“絶妙なライン”として、東海地方の山間部を舞台に選んだそうです(Wikipediaより)。
作中には三重弁が登場し、エンディングの取材協力先からも、三重県周辺が舞台であることが裏付けられます。
具体的な協力団体は以下の通りです。
🟢御杖村役場
奈良県だが、名張川流域で三重県と接している。
🟢津市
三重県の県庁所在地。
🟢株式会社 徳田林産
奈良県宇陀郡御杖村に本社を置く林業会社。三重県にも事業所がある。
🟢三重県立白山高等学校
三重県津市白山町にある高校。
こうした情報から、本作の舞台は三重県と奈良県の県境付近、名張川流域の山間地域と考えられます。
それではここからは、実際のモデル地(聖地)を1つずつ詳しく紹介していきます。
ひかなつ聖地①白山高等学校
佳紀や光が通う希望ヶ山高校の校舎は、「三重県立白山高等学校」がモデルと考えられています。
先ほど紹介したように、エンディングの取材協力にも名前が挙がっていました。
実際の風景はこちら👇
作中に登場した校門は、まさにこのままの姿でしたね!
白山高校は、1959年に開校した伝統校です。
2018年には野球部が初めて甲子園に出場するなど、部活動も盛んな学校として知られています。
三重県津市白山町南家城678
ひかなつ聖地②首切地蔵と道標(願主行悦)
第1話冒頭、場面は2020年1月の丹砂山から、2020年7月のクビタチ村へと移ります。
その場面転換後に、御杖村神末にある「首切地蔵と道標(願主行悦)」のカットが登場しました。
実際の風景はこちら👇
首切地蔵は、頭部が欠損した地蔵尊で、旅人の供養や峠越えの安全祈願のために祀られています。
一方、願主行悦の道標は、江戸時代中期の行脚僧・行悦が建立したもので、全国を巡礼しながら多くの供養碑や道標を残しました。
奈良県宇陀郡御杖村神末
ひかなつ聖地③阪口商店
第1話で、佳紀とヒカルがアイスを食べていたお店「山久」は、「阪口商店」がモデルと考えられます。
ここは、佳紀が「目の前の存在は光ではない」と気づきながらも、それを受け入れようとする重要な場面の舞台です。
「ニセモンでも、そばにいて欲しい」——
そんな佳紀の切実な気持ちが描かれた、大切な場面です。
聖地巡礼の際には、心がぎゅっと切なくなるようなスポットです。
実際の風景はこちら👇
建物の外観は一部異なりますが、壁や看板の位置、窓の配置などは一致しています。
阪口商店は、地元で親しまれている食料品店です。
奈良県宇陀郡御杖村神末4013-4
ひかなつ聖地④御杖村神末の名張川沿いの道
第1話で、佳紀が見た夢の中に、光と一緒に夜道を歩くシーンが登場します。
その背景に描かれていた場所は、御杖村神末にある名張川沿いの道と見られます。
📍 Googleストリートビュー
(推定位置:34°30’07.6″N 136°11’37.8″E)
この道は、「辻本商店」から徒歩2分ほどの川沿いに位置しています。
奈良県宇陀郡御杖村神末
ひかなつ聖地⑤伊勢本街道の碑とその周辺
第1話、佳紀の家へヒカルが迎えに来たあとの登校シーン。
その中で、「伊勢本街道の碑」とその周辺の景色が描かれていました。
実際の風景はこちら👇
この「伊勢本街道の碑」は、昔ながらの旧街道沿いに立つ歴史的な石碑です。
かつて多くの旅人がお伊勢参りのために歩いた伊勢本街道の面影を、今に伝えています。
奈良県宇陀郡御杖村神末3109付近
ひかなつ聖地⑥近鉄大阪線のトンネル付近の道
第1話中盤、佳紀とヒカルが自転車で下校するシーン。
2人が通っていたのは、名張市瀬古口の近鉄大阪線高架下にある、短いトンネル状の道だと思われます。
アニメでも、その独特な雰囲気が丁寧に描かれていました。
📍 Googleストリートビュー
(推定位置:34°36’43.4″N 136°05’21.1″E)
すぐ近くには「万代 名張店」があります。
アニメでも左手に似た外観の建物が描かれており、この場所がモデルである可能性が高いと考えられます。
三重県名張市瀬古口
ひかなつ聖地⑦御杖駐在所近くの橋
第1話で、佳紀とヒカルがトンボの話をしていた橋は、
「桜井警察署 御杖駐在所」近くにある橋と思われます。
菅野川にかかる小さな橋で、周囲は自然豊かな静かな場所です。
実際の風景はこちら👇
作中に登場していた看板や赤いランプなども確認できます。
奈良県宇陀郡御杖村菅野404
ひかなつ聖地⑧菅野川沿いの旧伊勢本街道
第1話で、ヒカルを見たおばあさんが泣き叫ぶ印象的なシーン。
その舞台は、菅野川沿いの旧伊勢本街道と思われます。
📍 Googleストリートビュー
(推定位置:34°29’38.5″N 136°10’27.3″E)
先ほど紹介した「御杖駐在所」からは、徒歩約4分の距離にあります。
「御杖郵便局」を通り過ぎ、さらに道なりに進んだあたりの場所です。
奈良県宇陀郡御杖村菅野2503付近
ひかなつ聖地⑨御杖神社
第2話の中盤、田中が村人たちと話す場面で、神社の鳥居と社殿が映るカットが登場します。
そのモデルとなっているのが、奈良県宇陀郡御杖村にある「御杖神社」だと思われます。
📍 実際の神社がこちら👇
御杖神社は、村の名前の由来にもなったとされる由緒ある神社で、豊かな自然に囲まれた静かな場所です。
作中でも、この落ち着いた雰囲気が印象的に描かれていました。
奈良県宇陀郡御杖村神末1020
ひかなつ聖地⑩イオン久居店
第2話で、佳紀が暮林さんに声をかけられたスーパーは、「イオン久居店」がモデルと思われます。
店を出る佳紀のシーンと、こちらの投稿写真の外観が一致しており、ロケ地である可能性が高いです。
📍 実際の風景はこちら👇
「イオン久居店」は、近鉄名古屋線「久居駅」から徒歩約19~24分、
または「久居インターガーデン」バス停から徒歩約3分の位置にあります。
三重県津市久居明神町風早2660
ひかなつ聖地⑪三木里駅
エンディングで、佳紀と光が降り立った駅は「三木里駅」がモデルではないかと考えられます。
アニメと同じ画角のストリートビューは確認できませんでしたが、以下の投稿写真から、駅周辺の雰囲気を感じることができます。
三木里駅は、自然と海に囲まれた静かな無人駅で、観光やのんびりとした旅にぴったりのローカル駅です。
三重県尾鷲市三木里町
ひかなつ聖地⑫伊勢奥津駅近くの給水塔
エンディングで一瞬だけ登場する、特徴的なシルエットの塔。
これは、名松線「伊勢奥津駅」の近くにある給水塔と思われます。
実際の風景はこちら👇
この給水塔は、かつて蒸気機関車に水を補給するために使用されていた構造物で、昭和初期に建てられたものです。
現在は使われていないものの、鉄筋コンクリートと金属製タンクが組み合わさったレトロな姿が残されており、2024年には国の登録有形文化財にも指定されました。
三重県津市美杉町奥津1216
ひかなつ聖地⑬三木里ビーチ
エンディングで、佳紀と光が訪れていた海は「三木里ビーチ」がモデルと思われます。
作中の風景と、こちらの写真に写る建物が一致しており、ロケ地としての可能性が高いです。
三木里ビーチは、白い砂浜と松林が連なる約1kmの遠浅ビーチで、透明度の高い青い海が魅力の、自然豊かなスポットです。
※2025年時点では、海水浴場としての公式な開設は行われておらず、監視員や海の家の設置もありません。
遊泳やBBQなどはすべて自己責任となりますが、トイレや駐車場は利用可能です。
訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
三重県尾鷲市名柄町
『光が死んだ夏』の聖地紹介は以上となります。
第2話以降でも新たに判明した聖地があれば、随時追記していく予定ですので、ぜひまた遊びに来てくださいね!
また、実際に訪れる際に便利な聖地巡礼マップも作成しました。
各ロケ地の位置関係を一目で確認できるので、巡礼プランを立てる際などにぜひご活用ください。
『光が死んだ夏』聖地巡礼マップ|ロケ地を一覧で確認
作中に登場したモデル地(聖地)を、Googleマイマップにまとめました。
各スポットの位置関係や、どのあたりを回れば効率的かをチェックしたい方は、ぜひこちらのマップをご活用ください👇
『光が死んだ夏』の聖地をめぐる際に、このマップが少しでもお役に立てばうれしいです。
安全に気をつけて、素敵な聖地巡礼を!