2025年7月より放送が始まったアニメ『瑠璃の宝石』。
鉱物や川、山などの自然が美しく描かれており、宝石の繊細な描写にこだわりが感じられます。
原作者の渋谷圭一郎さんは群馬県出身で、大学で鉱物学を専攻。
その専門知識が作品のリアリティを支えています。
物語には実際の美しい場所や施設が舞台モデルとして使われていることも話題です。
この記事では、アニメの舞台となった聖地や取材協力先を紹介します。
『瑠璃の宝石』の聖地はどこ?
現在までに確認できている舞台(モデル地)と、制作時に取材協力を行った場所は以下の通りです。
まずは、作品に登場する場所と一致している「モデル地」から紹介し、そのあとにクレジットで明かされた「取材協力先」についても解説します。

聖地を訪れる際は、地元の方々の生活への配慮を最優先に、施設ルールやマナーを守って行動しましょう。
※この記事に掲載している場所は、取材協力に記載があった場所以外は、あくまで推測に基づいています。
聖地①笹洞蛍石鉱山
第3話では、掃除中に見つけた「古い鉱山の地図」を手がかりに、瑠璃・ナギ・伊万里の3人が廃坑跡を探しに出かけます。
やがて、採石場のような場所にたどり着き、ブラックライトを使って蛍石(フローライト)が幻想的に光る洞窟を発見します。
このモデルとなっているのが、岐阜県下呂市にある「笹洞蛍石鉱山(ささほら ほたるいし こうざん)」と思われます。
アニメ『瑠璃の宝石』の監督、藤井慎吾さんも笹洞蛍石鉱山でロケハンしたことをSNSで投稿しています。
瑠璃の宝石3話でロケハンさせて頂きました笹洞鉱山の坑道の写真になります。笹洞フローライト鉱業様、本当にありがとうございました!
— 藤井慎吾@TVアニメ『瑠璃の宝石』監督中! (@monsuun) July 25, 2025
笹洞蛍石鉱山ミネラルハンティングガイドツアーはこちらからご予約できるそうなので、ご興味ある方は是非!https://t.co/OxTBpl7s0B pic.twitter.com/bW6k5iZSFA
藤井監督の投稿では、実際の坑道写真とともに「ミネラルハンティングガイドツアー」の案内リンクも紹介されていました。
ここでは、そのツアーについて簡単にご紹介します。
笹洞蛍石鉱山ミネラルハンティングガイドツアー ⛏️✨
笹洞蛍石鉱山は、かつて蛍石の大規模な鉱脈があった場所で、現在はガイド付きの採集体験ツアーが人気です。
参加者は鉱山跡を探検しながら、実際に蛍石を採って持ち帰ることができます。
蛍石は紫外線を当てると幻想的に光るのが特徴です。
集合場所:菅田集学校(旧菅田小学校)
 ここからガイドと一緒に鉱山跡へ向かいます。
所在地:
岐阜県下呂市金山町菅田桐洞117(鉱山場所)
アクセス:
🚗 車の場合:「飛騨清見IC」から約1時間。道幅が狭い山道もあるため、安全運転をおすすめします。
🚃 公共交通機関の場合:最寄り駅はJR高山本線「飛騨小坂駅」。
送迎の可否は時間帯・曜日により異なります(例:午前は迎えあり/午後は送りあり/日曜は運休)。
※事前に必ず公式サイトや電話で確認・予約を。
特徴:ブラックライトで発光する蛍石を採集できる、貴重なガイド付き体験ツアー
※情報は2025年7月時点のものです。詳細は公式サイトをご確認ください。
聖地②道の駅 大滝温泉
第3話の後半、帰りのシーンで3人が駐車場にいる場面があります。
この場所は、埼玉県秩父市にある「道の駅 大滝温泉」がモデルになっていると考えられます。
📍 実際の風景はこちら
埼玉県西部、山梨県からの入口にあたる秩父地方の大滝地区にある「道の駅 大滝温泉」。
荒川のほとりに湧く深さ1,000mの温泉を利用した日帰り温泉施設「遊湯館」を中心に、飲食店や特産品販売、資料館も併設されています。



笹洞蛍石鉱山と道の駅 大滝温泉は実際には約350km以上離れています。
アニメでは距離感は演出上のもので、外観や雰囲気のモデルとして採用されているようです。
住所:埼玉県秩父市大滝4277-2
営業時間(大滝温泉 遊湯館):
4~11月 10:00~20:00
12~3月 10:00~19:00
定休日:
毎週木曜日(祝日の場合は営業、振替休なし)
※2025年7月時点の情報です。
聖地③東久留米市立中央図書館
第9話で瑠璃と硝子が勉強していた図書館は、「東久留米市立中央図書館」がモデルになっています。
EDの取材協力にも「東久留米市立中央図書館」の名前が掲載されていました。
📍 実際の図書館はこちら
外にある時計塔などもそのままで、思わず感動してしまいますね!
住所:
東京都東久留米市中央町2丁目6-23
アクセス:
🚶 徒歩:西武池袋線「東久留米駅」西口から約17分
🚌 バス:
 - 武12系統(東久留米駅西口~武蔵小金井駅)「神明社」下車 徒歩約2分
 - 武21系統(東久留米駅西口~武蔵小金井駅)「中央図書館」下車 徒歩約2分
 - 久留52系統(東久留米駅西口~滝山営業所)「中央図書館入口」下車 徒歩約5分
開館時間:
9:00~19:00
休館日:
休館日:毎週金曜日、第3火曜日(中央館のみ)、特別整理休館、年末年始
※情報は2025年9月時点のものです。
聖地④旧桂ヶ谷貯水池堰堤
第9話のアイキャッチでは、山口県の「旧桂ヶ谷貯水池堰堤」が紹介されました。
📍 実際の風景はこちら
旧桂ヶ谷貯水池堰堤は、大正時代につくられた重力式コンクリートダムです。
レンガ模様の装飾がとてもかわいらしくて、今は使われていない「廃ダム」として残っています。
2016年には登録有形文化財にも指定され、見学スポットとして楽しめます。
住所:
山口県山口市小郡上郷2785
アクセス:
JR山口線「上郷駅」から徒歩約26分
聖地⑤バス停・群馬大学桐生正門前
第12話で瑠璃と硝子がいたバス停は、「群馬大学桐生正門前」のバス停がモデルと思われます。
作中では歩道橋は描かれていませんが、バス停や周囲の雰囲気がよく似ています。
📍 実際のバス停はこちら
群馬県桐生市天神町1丁目4
聖地⑥ジョイフル本田 新田店
第12話で瑠璃の祖父が遺した「鉱石ラジオ」を修理するため、材料を集めるシーンがあります。
その際に登場したホームセンターは、「ジョイフル本田 新田店」がモデルと思われます。
作中では「TOYFUL ISHIDA」という名称になっていました。
ジョイフル本田 新田店は、群馬県太田市にある大型ホームセンターです。
広い売り場やフードコートも併設され、地元の人々にも親しまれています。
住所:
群馬県太田市新田市野井町556-1
アクセス:
🚌 バス
最寄りのバス停は「ジョイフル本田 新田店」。
そのほかにも、「新田診療所前」「ユーランド新田」「生品神社入口」など複数の停留所があり、いずれも徒歩5〜7分ほどでアクセス可能。
🚉 電車+バス
東武伊勢崎線「木崎駅」からバスで約10分、「ジョイフル本田 新田店」停留所で下車して徒歩1分。
聖地⑦高崎駅 西口周辺
第12話で登場した駅前の風景は、高崎駅 西口周辺がモデルになっていると思われます。
実際には、高崎駅西口から南を見た風景を、左右反転して描いているようです。
📍 実際の高崎駅 西口周辺はこちら
高崎駅は群馬県を代表するターミナル駅で、西口周辺には商業施設やホテルが立ち並び、にぎやかな街並みが広がっています。
群馬県高崎市八島町
聖地⑧道の駅 オアシスおぶせ
第13話の冒頭に登場した場所は、「道の駅 オアシスおぶせ」と思われます。
📍 実際の道の駅はこちら
道の駅オアシスおぶせは、長野県小布施町にある観光施設兼休憩スポットです。
地元の新鮮な農産物を扱う直売所や、郷土料理を楽しめる飲食店が揃っており、季節ごとの栗や果物、野菜など特産品も充実しています。ドライブ途中の立ち寄りにもぴったりのスポットです。
長野県上高井郡小布施町大島601
聖地⑨歴史の宿金具屋
第13話で瑠璃たちが宿泊したのは、「歴史の宿金具屋」がモデルです。
EDの取材協力にも「歴史の宿金具屋」の名前が記載されています。
📍 実際の宿はこちら
歴史の宿金具屋は、宝暦8年(1758年)創業の老舗旅館です。
現在の木造建築は大正〜昭和初期に建てられ、国の登録有形文化財にも指定されています。
趣ある和の空間と天然温泉を楽しめるほか、湯田中温泉街の観光や温泉巡りの拠点としてもぴったりです。
住所:
長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
アクセス:
JR「長野駅」から長野電鉄に乗り換え、終点「湯田中駅」下車
「湯田中駅」から長電バスで約10分、「渋温泉」または「和合橋」バス停より徒歩2分
送迎サービス(要予約):
15時以降、希望者に湯田中駅まで送迎あり。
利用する場合は、長野電鉄に乗る前に宿へ電話で連絡してください。
送迎可能な時刻は公式サイトで確認できます。
次に、作品には明確には登場していませんが、制作協力として名前のあった施設をご紹介します。
取材協力①足尾銅山観光
第2話・第3話のエンディングには、「足尾銅山観光」の名前が取材協力としてクレジットされています。
「足尾銅山観光」は、栃木県日光市足尾地区にある歴史ある観光施設です。
400年以上続いた足尾銅山の坑道を活用しており、トロッコ電車に乗って約460メートルの坑道内を見学できます。
坑道内では、当時の採掘作業の様子がリアルな人形で再現されており、徒歩でも見学可能です。


出典:Wikimedia Commons(撮影:明石博之)
CC BY-SA 4.0
坑道内は年間を通して気温が低いため、防寒対策をして訪れるのがおすすめです。
作中でははっきりとした登場シーンは確認されていませんが、坑道や採掘現場のリアルな描写から、こうした施設での取材が制作に活かされている可能性は高そうです。
取材協力①笹洞フローライト工業
第3話のエンディングには、「笹洞フローライト工業」の名前も取材協力としてクレジットされていました。
この団体(または企業)は、岐阜県下呂市金山町にある「笹洞蛍石鉱山」を拠点に、ガイド付きの蛍石(フローライト)採集体験ツアーを主催・運営しています。
つまり、先ほど紹介した第3話の舞台「笹洞蛍石鉱山」は、この施設と深く関わりがある場所と考えられます。
今回は、第2話・第3話を中心に登場した聖地や取材協力先をご紹介しました。
なお、作品内でたびたび登場する大学のモデルについては、現在のところ明確な情報がありません。
新たな情報が入り次第、また追記していきたいと思います。










